バスタブに浸かりながら泥ケる女ひとり 瞼に居着いた湿りケが 瞬きの数だけ移りゆく景色を映す 夢の光はどこからくるのか などと言っている場合ではなく疲れて 憑かれてヒンヤリとした脱衣場 またまたバスタブに浸かったり 最初から温かいも冷たいもなかった あるのは暗いのと明るいのだった
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