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書きもの、詩 

 
  • 或る日Ⅲ

或る日Ⅲ

犬が夕闇に向かって途方に暮れている
冬の澄んだ風は何の匂いもしないのだったし
近所の爺が自転車で通っていった
私は影が伸びるのを見ていた
それを後ろ手で閉じたら
1つの1日が終わっていた

date
2018.11.03
write
parco sakamoto
photo
hana