スライド

書きもの、詩 

 

それは或る休日

私はなにも知ってはいなかった
なにかを知りたくうっとりしていた
そしてときどき思う
一体なにを
誰を待っているのだろうかと
林を透いた青空
誰も見ていないのに
咲いている花と花
誰も聞いていないのに
啼いている鳥と鳥
誰も知らないのに
書いている詩と詩
日常は流れていく
それは止まることなどない
摑まえたい
書くことがなにもなくなった時
私にはもう
なにもすることがなかった

date
2018.09.09
write
parco sakamoto
photo
hana