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書きもの、詩 

 
  • ロマンチックに繰り返せ

ロマンチックに繰り返せ

紅い太陽が海に沈むころ
紅茶のティーバッグをカップに沈めていた
アナタの夕暮れに私も招いてくれないか
と言って私は駆け出して行ったが
手の中に太陽はなかった
何故ならそれは
スクリーンの上の
映像だったから
カップの中の海を揺らした
色が深くなり心は沸いた
まるで
いつまでも終わらない映画を見せられているようだ
本当はありもしないことを
今まさに起こっていることであるかのように鼻先につきつけられる
匂いが、ない
つまり、それは夢だった
チャゲと飛鳥の歌が付けっぱなし
しらみはじめる空
朝焼けにひとつだけ残った星がゆっくりとのまれていく
カップの中の朝日をあげる
そんなフレーズに憧れていた

date
2019.07.03
write
parco sakamoto
photo
shun